目の前の困っている人に信頼される人物になろう。
先日の紹介者責任のお話で、これまで自信を持って紹介できる人っていなかったのかな?と思い起こしてみると。
たったひとりだけいました。
それは最初に就職した監査法人の同期入社の一つ年上の公認会計士。
その彼は私と同様、入社当時から独立志向が強かったので、結構気もあったしお互い尊敬?というか刺激を与え合うような存在でした。タイプがまるで違うから。
その彼が監査法人をやめて転職したコンサルティング会社とウマが合わず、再転職を考えていると相談を受けた時、迷わず一緒にやろうと提案しました。
そして当時勤めていた事務所の所長に紹介したい会計士がいると、それこそ自信を持ってつたえました。
そこまで推薦するということは、よほど君のお眼鏡にかなう人物なんだな?と所長に言われて気恥ずかしかったですが。
でも所長は最初渋りました。
私としてはそれはとても意外な感じでしたが、よくよく後で聞くと私を次の次の代表にしようとしていたらしく、その時に一つ年上のその彼の処遇が難しいのではないか?と考えてくれたようです。
共同代表っていう形もあるからな、と言いつつ。
事務所の現状として人は足りているけど、将来を考えて採用する方向で結局まとまったのですが。
色々あって結果としてその彼は元いた監査法人に出戻り、人間関係に悩んでその後自ら命を絶ちました。
結婚したばかり、子供もうまれたばかりなのに。
彼は、どうしても出戻らなければならない状況に追い込まれ、意に反して復帰した。でもそれはやはり間違いであった。
無理やり引っ張ってこればよかったと、今でも後悔しています。
- 世間体なんか気にしなくていいんだよ。
- 自分本位で考えたらいいんだよ。
- まわりの意見なんてほっといたらいいんだよ。
- 魂の赴くままに進めばいいんだよ。
そうやってちゃんと伝えればよかった。と同時に、自分自身の力不足を感じました。
俺に何にもつたえずに死んで行くなんて。俺はまだ彼にとって語るに足りない人物だったのかもしれない。。。
それからわたしは、自分のことを一番に大切にしようとして生きてきたように思います。しがらみとか世間体とかじゃなくて。他人の価値観で生きるのではなくて。
そして、もう一度初心に戻って、目の前のお客様のために何ができるか?を考えよう。目の前の困っている人に信頼される人物になろう。その人が自信を持って紹介できる存在になろう。
そんなことをおもいました。
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