“チャンスはジャンプしてでも自ら取りに行く!” Rinoキッズスクール代表 のだ美智子さん | なごやなでしこPREMIUMインタビュー2019 vol.1

たった1年で人気スクールとなったRinoキッズスクール(チアダンス)を経営する、のだ美智子さん。その成功の陰には数々の挫折とそれでも諦めずに挑戦し続けるという起業ヒストリーがありました。今回は妹の竹内なみ子さんと一緒にそのヒストリーをうかがい、のださんの成功の秘訣に迫ります。
株式会社クリーオ代表取締役
のだ美智子さん(写真左)
竹内なみ子さん(写真右)
姉妹で某球団の専属チアリーダーとして活動。その後自宅エステ経営、エステの専門学校講師として活躍。
スクールでチアを教えることになったことをきっかけに、自身でチアダンススクールを姉妹で開校。
スクール経営から運営・指導まで一貫して行う。
美智子さんはエステティシャン、なみ子さんはネイリストとしての顔も持ち、サロン経営も行なっている。
愛知県北名古屋市にあるキッズスクール。2018年6月に開校。
1年経たないうちに60名の生徒さんが通う名古屋で人気のスクールに(2019年4月現在)。
チアダンスを通して踊る楽しさや自分を表現する力、目標に向かって頑張る力を育てることをモットーに指導。
「チアノート」を取り入れ生徒とのコミュニケーションを積極的に取ったり、ブログでレッスン報告をこまめにしたりすることで保護者からも厚い信頼を得ている。ブログ:アメブロ
ホームページ:Rinoキッズスクール
チアに魅了された学生時代、そしてプロの道へ

二人とも踊っている姿がすごく可愛かったです。
普段とは全く違う姿でびっくりしました。

踊る姿が想像できないとよく言われます(笑)
チアって他のダンスと違って常に笑顔なので絶対誰でも可愛くなれるんです。

普段こういったレッスンをされているんですね。

はい。
3歳から12歳まで60名の生徒さんにチアダンスを教えています。

では、お仕事を始められたきっかけからお聞きします。
お二人は元々某球団の専属チアリーダーをやられていたんですよね。

24歳の時に某球団専属チアリーダーのオーディションに受かって。
姉妹で1年間活動しました。

学生時代からずっとチアをやられていたのですか?

入学式で見たパフォーマンスやキャプテンの先輩が本当に可愛くって!「やってみたい!私もあんな風になりたい」って思って始めました。

上に乗って飛んだりするアクロバットなチア。
大学でも強い部だったから結構本格的でした。ただ2年生の時に怪我でドクターストップがかかって、辞めてしまったんですけど。

あれって入るのは、なかなか難しいんじゃないですか?

そうしたら球場で踊ってる子たちがいて。
そこで「チア」の存在を知りました。オーディションがあると聞いて受けることを即決めて!
就職も決まっていたんですけど、受かったら蹴ろうと思っていました。

また意外な・・・

あの仕事って完全歩合制なんです。
一つも売れないと5時間で2000円!だから頑張って稼ぎました。ドーム元年だったこともあって球場は常に満席だったし、お弁当が売れた時代ではあったんですけど。
でもとにかく団体をすぐに見つけてアピールしに行きましたね。


おじいちゃんの代から続いているんです。
だから生まれつきの商売人魂みたいなものはあるのかもしれないです。
オーディションで3度の落選。挫折の連続、でも諦めない。


チアリーディングでやっていたダンスとチアリーダーは全然違ったんです。
柔軟の仕方から違うし、アナウンサーを目指している子やモデルさんとか綺麗な子も多くて、なんだか恥ずかしくなっちゃって。何人受験していたのかはわからないんですけど、二次試験でまず100人に絞られて、最終的には新メンバーは9人くらいしか受からないんです。


結果落ちているんですけど。
ただ上位12位には入っていたんです。


皆レッスン用のパンツスタイルの中、一人だけチアのスカートを履いて挑んだし、とにかく前に出るようにしました。

この時はそのまま就職されたんですよね?

ただ1回目落ちた時にすでに2回目を受けることを決めていたので、働きながらレッスンに通って次のオーディションのことをずっと考えていました。


なぜか毎年最終まで残るんですけど、最後の最後にに落とされて。
有名な振付師の方に指名されて一人で踊ったこともあったのに落とされるっていう(笑)。

でも諦めずに挑戦し続けるのが素晴らしい。

いつも最後の最後に落とされるから、何が足りないか毎年考えました。
ダンスの基礎ももちろんだし、みんな本当に可愛い子ばかり。
だからダイエットを頑張ってスタイルを整えたり、あとはとにかく笑顔!

さっき踊っていた時すごく可愛かったですけど。

でもよく考えたら根本的に自己肯定感が低かったんですよね。
ダメだ、可愛くないって思って自分に自信がなかった。
自信のなさって表情に出るんですよね。

生徒会長にも立候補したり。



もう一旦諦めました。途中事務の仕事から転職もしていて。
もう一つのやりたいことであった「美容」の仕事がしたくて大手のエステサロンでも働いていました。

エステって結構ハードだと聞きますが。

営業時間が終わっても練習があって、一人前になったら後輩の指導があったり。
歯医者で親知らずを抜くのに横になって休めるのが幸せでしたもん(笑)。
執念で挑んだラストチャンス、姉妹で某球団専属チアリーダーに合格

それでもまたオーディションを受けたのはなぜですか?

でもたまたま新聞でチアの記事を見た時に、吐き気でクラクラしちゃって。身体反応なんですかね?
「やりたかったのにできなかった」って思いが強いことに改めて気づいて。
年齢制限もあったし、あと1回最後にチャレンジしようって決めました。
4回目の挑戦でした。



でも姉のいつもの強引な感じて引っ張られて、気づいたら書類を送ってオーディションに向けてダンスのレッスンをしていました(笑)。

ダイエットもメイクも髪型も肌も完璧に、やれる事は全てやってオーディションに挑みました。


でも今度は妹まで連れてきたからびっくりしたと思います(笑)。

そうじゃないと受かってないと思います。


電話がかかってきたのを今でも覚えています。
それが2002年のことですね。
夢に見た大舞台。しかしまたここで挫折の日々。


それが入ったら入ったでまた大変で・・・。
全員が毎回踊れる訳じゃないんです。
先輩がすでにいるので新人はまず選ばれるまでは一苦労。
正直最初は地獄でした。
特に私はここまでかなり苦労したから、入れたことがゴールになってしまって。


デビューは妹の方が早かったです。
「やっぱり〜」って感じだったんですけど。
キャプテンも厳しくて、練習前はいつも緊張でお腹を壊したり。
あんなに憧れだったのに(苦笑)。

またそこで鍛えられた訳ですね。

ドームでのパフォーマンスって、お客様にとってはその場の1回限り。
自分の緊張やコンディションもあるけれど、たった1回のために全身全霊をかけてベストパフォーマンスをする、その経験が今にも繋がっていると思います。そして何より表現することで自分に自信を持てるようになりました。

この経験があったから今があるわけですね。
起業家としてのスタート、チアで培った度胸や自信が糧に


さらにもっと技術力を高めたくて学校に行ったのですが、最難関と言われる国際資格を2年かけて取ることに。
結果東海三県で一人だけ合格して資格を取りました。


チア時代の「この一瞬に集中して力を発揮する」という経験がまさに強みになりました。


当時はまだ自宅サロンが珍しいこともあって。
チラシをまいたらなんと100人からお申し込みがありました!
流石に一人では回らないからお断りをした方もいらしたんですが・・・。


なんとなくやり始めることが当たるんですよね。
その後も順調にいって。

その頃なみ子さんはどうされてたのですか?

ただまた姉にプッシュされて・・・(笑)



妹の人生まで何するの!って。

商社を辞めてネイルサロンで働き始めました。

でも結果、指名NO.1で店長まで務めたんですよ。
本当に優秀なんです。


あと取得した資格を活かして専門学校の講師もしていました。


募集を見てからじゃ遅いから、自分から電話して面接を受けに行って。

でもご結婚もされていたし働かなくてもいい訳じゃないですか?

旦那さんのお給料にすがるのも嫌だったしとにかく仕事は続けたかった。その後出産もしているんですが、実は甲状腺の病気になってしまって。

家事や育児もあるのに。

死んじゃうんじゃないかって思ったこともあったし、子供が小さい時育児してた記憶がないくらい。

今は病気は良くなられたのですか?

でも今度指を怪我しちゃったり。
それで3度も手術をしました。
「我が生涯に一片の悔いなし」最期の日にそう言いたい

手を怪我したら仕事に支障が出ますよね。

指一本でも仕事ができなくなるって思ったら、人生悔いのないようにしたいなって。
時間には限りがあるから、できる時にできることをやろうって。その時にたまたま専門学校の先生が某球団のチアをやってたことを知って
「チアの講師をやらない?」って声をかけてもらったんですよね。


場所もすごく遠かったし小さい娘も連れて行かないといけない、でもチャンスだなって。「チアを教える」というのはこれがきっかけになりました。


そしてしばらくしたタイミングで妹が家を建てることになって、スペースができるから、そこでせっかくだから「チアやろうか」って。

またいつもの強引な押しで。

最初はちょっと集まればいいかなって。





元々そろばん教室だったからそこの生徒さんがくると思ったらまさかのゼロ!
体験会を通してお子さんの成長したイメージを描いてもらう


体験に来てくれた8割の方が入会してくださいます。

体験会の内容もきっといいんですね。

子供にどんな風になってもらいたいか、スクールで学べることやこんな姿になれるってことを見せて具体的にイメージをしてもらえるように工夫しています。
スクールって教える人がもちろんプレーヤーでなければいけない部分もあるけど、子供の可能性は無限大である事、Rinoでしか学べない事を明確に伝えています。
しっかりと目的を待って取り組むこと、スクール運営にも経営者の目線って本当に大事だなって。
それはエステの経験が役立っていますね。

きっかけとしては、何を見て来てくださる方が多いんですか?

検索から知ってもらうことがほとんどです。
生徒さんのご紹介もありますし。でも一つではなくてフリーペーパーでも見て、お友達がやってて、ブログも読んでっていう何回も目にしてもらえる仕組みがあることが大切だと思います。
チアを通して子供の笑顔、自己肯定感を育てる





チアって自己肯定感を上げてくれる習い事だと思うんです。
踊って「上手だね」
ユニフォームをまとってメイクして「可愛い!」
って言われて楽しみながら自信をつけていますね。


毎回大きな声を出すこと、笑顔で踊ること、人前で発表することで経験値を増やしています。
ブログではレッスンの様子をしっかり報告。習い事って何をやっているかわからなかったりもするけど、保護者の方にもお子さんの成長が伝わるように工夫しています。


チアが大好きでおうちでも踊っていたり、寝言で「チアに行きたい!」って言っていたり(笑)楽しんで通ってくれる子供達や保護者の方からの声が何よりも嬉しいですね。


チアって一瞬で可愛くなれるんです。スカート履いてポンポン持って。
あとチアだけはずっと笑っているから踊っている人も見ている人も楽しい。
講師の私たちも!
他のダンスは無表情やクールな感じだったりするものも多いけれど。

スクールの次の目標はあるんですか?

幼稚園や保育園で教えたりすることも考えています。

そのうち講師養成コースもできそうですね。

子供達が「チアをやっていてよかった」と思えるような経験を積ませてあげたいです。特に女性はライフステージによって環境が目まぐるしく変わるけど、その中でも自分が好きなことをして笑顔溢れる人生を作っていって欲しいなって。


まだ発足して2ヶ月だけどすごく頑張ってくれています。
姉妹ならではの連携プレー。そしてチャンスは絶対逃さない。

その秘訣は何でしょう。

思ったことを口にすることですかね。
まぁ、私の場合は、だいたい妹なんですけど。


妹がいなかったらここまでできてない。
発注とか細かい事務関係は全部任せています。
姉妹だからこそ言わなくてもわかることもたくさんあるし。

でも性格が違うからうまくいっているのかな。

ズバリのださんの成功の秘訣は?

自分にしかできないことが何かを大切にしています。
うまくいかなくなった時(クレームなど)も逃げずに真摯に受け止めて何がいけなかたのかきちんと考えて次に繋げること。あとはチャンスを絶対逃さない、ジャンプしてでも取りに行くこと!
勢いは絶対に必要です。

まさにのださんらしい、チアならではの一言ですね。
今日は貴重なお話をありがとうございました。
編集後記
- 取材・撮影日:2019年4月2日
- 聞き手:勝野弘志
- 撮影:臼井さや香
- 編集:泉谷梨恵
Rinoキッズスクール代表
のだ美智子さん
愛知県北名古屋市にあるチアダンスのキッズスクール。
チアダンスを通して踊る楽しさや自分を表現する力、目標に向かって頑張る力を育てることをモットーに指導。
「チアノート」を取り入れ生徒とのコミュニケーションを積極的に取ったり、ブログでレッスン報告をこまめにしたりすることで保護者からも厚い信頼を得ている。ブログ:アメブロ
ホームページ:Rinoキッズスクール