社員とは経営者が守らなければならない「弱い存在」なのか?
まあ常に、勤めていた前の事務所を理想として、今の事務所を作り上げたいと願っている私でありますが。
当時の所長(T先生)がとにかく人として素晴らしく。
事務所を自分の子供たちには継がせないと宣言し、No.2だったO先生を次の所長として早々と指名。
T先生とO先生は12歳差。O先生と私も12歳差。必然的にその次は私の番。という感じで、年齢バランスも職員のレベルも最高でした。
で、O先生はどうだったかというと、ちょっと苦手だった。厳しかったから。
そこまでやらせるか?というくらい、アシスタントの女子職員にも高度な仕事を投げていた。要求が高すぎるのだ。
彼女たちは必死で勉強し、それこそ泣きながらその仕事を仕上げていた。
それを側から見ていて、ちょっとかわいそうだなと。そこまでやらせなくても、と。
でも、そのアシスタントのうちのひとりで、とても仕事ができる女子職員が私に言った。
『私はO先生に才能を伸ばしてもらったと思っている』
二つ年上の彼女は、まるで私を諭すように語ってくれた。確かにそうかもしれないけど、と思いつつ、やはりそのやり方には賛同はできなかった。
当時は。
そう、当時は。でも今はわかる。そうしないとダメだ。鍛えないとダメだ。
当時は雇われ会計士。経営者としての感覚がまるでなかったんだとおもう。
私には、女子職員にはこんな風になって欲しいという理想がある。それは、お客様から、
『士魂商才さんを退職したら是非経理としてうちの会社に来て欲しい!』
と言われるような職員になってくれること。そんな人材になって欲しい。
業務だけじゃなくて人としても信頼されないと、そんな風には言ってもらえないからね。求められる人間に。
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