組織が小さいうちからシステム化をしていくこと
組織が大きくなってしまうとできなくなることがある
とある会社の社長との会話。
その社長からはいつも、「厳しめのアドバイスをくれ」と言われています。そういうことを期待して顧問契約になっているわけですね。
で、その社長にいうのはだいたい次の2点。
- ちょっと儲かったからってやたらに社員にボーナス出すな。
- 案件ごとの損益を把握できるシステムを導入せよ。
とまあ、こんな感じになります。
もらえるのが当たり前!になってしまうそのまえに
中小企業だとなかなかボーナスを定期的に支給することは難しいものです。
そんな中でも、「よくやってくれているから」と従業員のためにボーナスを支給したり慰安旅行をしたりするのはとても偉いなぁと感心しています。
でも!
それでもやはり気をつけなければいけないのが、「もらえるのが当たり前」になってしまうこと。
- いくら社長に感謝していても
- いくら業績に応じて支給されるものだとしても
当たり前になってしまうともらえなかった時のテンションは絶対下がるから。
だから、お金だけじゃない報酬もしっかり与えないとね。
新・家元制度の前田先生が「6つの報酬」という考え方を提唱されています。これは、協会を維持継続するためのビジネスパートナーである会員(先生)が得られる報酬のことですが、この考え方は一般企業の従業員でも言えることでしょうね。
- お金
- ポジション
- やりがい
- スキルアップ
- 仲間
- 人間性
数値化なくして改善なし、改善なくして成長なし、成長なくして、、、
もう一つがシステム化。というか、物件・案件・商品ごとの損益の把握をすること。
これって中小企業だと意外とできていないところが多かったりします。
何故できないかというと、集計が大変だということと、やり方を知らないということと、別に今困っていないから、ということですかね。
わたしなんかは、
商品別損益がわからずにどうやって改善していくのだろう?
といつも思います。
人間は多分、何かと比較をしないとその実態に迫れないんではないか?と思っています。
たとえば、前期との比較であったり予算との比較であったり目標との比較であったり他社との比較であったり。
予算や目標との比較によってはじめて、自社の問題点がわかる。
自社の問題点がわかればその問題を分析することができる。
分析することによって改善することができるのであってね。
今のままの規模で進むんなら何も問題はない、おそらく
で、この二つのアドバイスについて、その社長はあまりいうことを聞いてくれてません。
やっぱり、今やらなくても大丈夫だという意識なんでしょうね。やらなくても利益出てるし、そもそも社長というのは忙しい存在ですから。
というのと、組織が小さいうちは社長の目が隅々まで届く、ということもあります。組織化・システム化しなくてもわかるんですよね。
逆に言えば、組織が大きくなるとだんだんと見えなくなってくる。そこが問題を起こす原因となったりするのは多々あること。
だからこそ、組織が小さいうちから大きくなることを想定して、システム化していくことが大事なんです。
[adrotate banner=”1″]会社が大きくなってからシステムを作るのではなく、
小さいころからしっかりしたシステムを作ったから
京セラは大きくなれたし、
大きくなっても大きな問題が起きなかった。
(京セラ 稲盛和夫会長)